当サイトでも注目のポリリンホワイトニング。その中でも様々な研究結果があり、特許技術を使用した「ハイブリッドポリリンホワイトニング」は、その効果から評判を呼んでいます。
なぜハイブリッドポリリンホワイトニングは口コミ評判がいいのか。その理由をシステムの研究・開発に携わり、現在も歯科クリニックへのセミナーで講師の立場から普及に尽力する三木尚子先生に伺いました。
引用元:駿河台・デンタルオフィス
(https://www.clean-teeth.net/pages/staff.html)
【経歴】
【所属学会など】
「自分の歯を好きになってほしい」をモットーとし、歯は可愛がってあげれば必ず応えてくれる組織と捉え、患者さんと二人三脚で、自然と愛おしく感じるキレイな歯を目指し、多角的な治療を提供している三木先生。歯や歯茎にまつわる不安や悩みを、何でも相談できる歯医者さんとして評判を集めています。
ハイブリッドポリリンホワイトニングで行われるホワイトニングの方法を「スーパーポリリンホワイトニング」と呼びます。これは通常歯科で行われる「過酸化水素」に「短鎖分割ポリリン酸」という成分を加えた薬剤を使用するホワイトニングの施術方法です。
最近ではポリリン酸を使用した歯のホワイトニングやコーティングを行う歯科・サロンが増えています。ですが分割していないただのポリリン酸Naを入れても、歯の表面の汚れを剥がし取り除く作用はほとんどないということが、研究でわかっています。
スーパーポリリンホワイトニングで使用する「短鎖分割ポリリン酸」は、特許技術(※1)を用い歯の表面汚れの原因であるステインの除去および沈着防止効果のある状態へとリン酸のつながりを加工したもの。これを加えることで初めて従来のホワイトニング以上の効果が期待できます。
※1:平成25年4月26日登録/国際特許 第5254375号「ポリリン酸と水溶性コラーゲンの複合体材料とその製造方法」
ポリリン酸とは、人が生きていく上で欠かせないリン酸が、多数の鎖状につながった物質です。リン酸の鎖の個数は3~1000までと非常に多種類で、その長さによって様々な効果があるとわかってきています。
その中でも、特許技術を駆使して、効果に応じて適切な長さに分割したものを「分割ポリリン酸」と呼びます。特に鎖状のリン酸が短くつながっている短鎖分割ポリリン酸はステイン除去と沈着防止(コーティング)効果に優れています。
この短鎖分割ポリリン酸に高濃度の過酸化水素を合わせたのがスーパーポリリンホワイトニングです。短鎖分割ポリリン酸は特許が取られているので、高濃度の過酸化水素と組み合わせているのは、スーパーポリリンホワイトニングのみです。
スーパーポリリンホワイトニングの魅力はなんといっても歯がしっかりと白く仕上がり、その効果の維持が長く続くことです。短鎖分割ポリリン酸Naは歯の表面の汚れを剝がし取る働きがあります。さらに、歯の表面をコーティングしてくれるので、ホワイトニング後の汚れも付きにくくしてくれます。
短鎖分割ポリリン酸は過酸化水素の漂白効果を高める働きがあるだけでなく、ホワイトニングの際に発現する痛みを抑えてくれる働きがあります。痛みの原因は、過酸化水素による脱水の為とされていますが、スーパーポリリンホワイトニングでは、短鎖分割ポリリン酸のコーティングにより痛みを大幅に軽減してくれます。個人差もありますが、施術中に寝てしまう患者さんもいるほど、刺激の少ないホワイトニングを実現しました。
短鎖分割ポリリン酸Naを配合することによって濃度の調整が容易であるため、痛みを抑えながら漂白作用を保つといった使い方も可能です。
スーパーポリリンホワイトニングと他のホワイトニングの違いとして象徴的なのが、施術後の食事制限がないという点です。
従来の過酸化水素によるホワイトニングは歯の表面のエナメルアパタイトが歯の表面に露出するため、ホワイトニング直後は着色汚れが起こりやすい状態となり、食事制限が必要です。
しかし、前述の通りスーパーポリリンホワイトニングは短鎖分割ポリリン酸のコーティングのおかげで、ホワイトニング直後から食事制限をする必要はありません。歯の表面を覆うことで色素沈着を防ぐため、施術の後すぐにコーヒーを飲むことも可能です。さらに、ホワイトニング後に、短鎖分割ポリリン酸入りの歯磨き粉を使用することで、継続的にポリリン酸がチャージされることにより、白さの維持を期待することもできます。
このコーティング効果により歯はツヤのある透明感の高い白さに仕上がります。まさに理想的なホワイトニング方法だといえるのです。
さらにスーパーポリリンホワイトニングとの併用をおすすめしているのが、新しい発想の歯質強化・強石灰化システムである「CAPシステム」です。この2つを合わせた治療をハイブリッドポリリンホワイトニングと呼んでいます。
歯の予防と言えば、フッ素が有名です。フッ素は歯の強化を目的に使用され、1901年にイタリアのナポリで発見されて以来100年以上の歴史があります。ですがフッ素は近年、歯には良いけれど体へは良くない影響があるという報告も出てきています。
従来の高濃度フッ素塗布に比べて、フッ素の体内への吸収を極限まで少なくし、歯には最大限の効果を発揮するシステムを目指して私が考案したのがCAPシステム。これは国際特許も申請済みです(2021年12月1日現在)。
実は、高濃度の過酸化水素を使用できる歯科医院でのホワイトニングが、他の薬剤のホワイトニングシステムより確実な白さを手に入れることができるのは確かですが、エナメルアパタイトへのダメージが少なからずあるのも事実です。
スーパーポリリンホワイトニングは、短鎖分割ポリリン酸が入っているので、ここまでダメージがあるわけではないですが、私は「歯へのダメージの少ないホワイトニング」ではなく、「歯が強くなるホワイトニング」を確立したいと考えました。かねてより構想していた強石灰化システムのCAPシステムを組み合わせること(ハイブリッド)で、私のわがままの実現に成功したのです。
歯を虫歯菌から守るには、「酸に溶けにくくする」ことと「歯を硬くする」ことが大切。CAPシステムは、歯の表面に歯と同じ成分(ハイドロキシアパタイト)の「アパタイトコーティング層」を形成することで、歯の酸に対する抵抗力を5倍にすることに成功した強石灰化システムです。
患者さんからも「歯が白くなっただけじゃなく、知覚過敏がなくなった」「メラミンスポンジでこすると、ホワイトニング直後の白さにすぐ戻る」といった喜びの声をいただきました。また、ハイブリッドポリリンホワイトニングを導入してくださった歯科医院の医師からも、「ホワイトニング効果が低いとされてきた、高齢者やテトラサイクリン症に対して効果が上がった」とおっしゃっていただいています。
CAPシステムはリン酸やカルシムによってつくられた歯の表面部分「エナメル質」を厚く強化し、よりなめらかに、ツヤツヤとした質感にできる施術です。
CAPシステムでは、まず歯の表面の汚れと「ペリクル」という被膜を除去するために、「cジェル」という薬品でクレンジングをします。ペリクルは歯の表面にある唾液由来の有機性の被膜です。
歯質を刺激や酸から保護する作用を持っていますが、細菌や汚れが吸着しやすく、虫歯の原因にもなりえます。このペリクルがある状態では、薬剤を塗っても効果が半減してしまいます。
またcジェルによるクレンジングは、歯のエナメル質を形成する原子を活性化イオン化する働きもあります。エナメル質に含まれるカルシム原子などをいったんバラバラにすることで、再石灰化がしやすい状態となるのです。
スーパーポリリンホワイトニングはこの後に行います。cジェルで歯の表面を極限まで綺麗にした所にホワイトニングをすることで効果が高まり、この後のaパウダーによる施術で歯のダメージをアパタイトコーティング層が修復。さらに隙間を埋めることで外部からの着色が歯の深部に侵入することを防いでくれます。
次に「aパウダー」というリン酸カルシウムの一種をcジェルに溶かし、歯に塗布します。
aパウダーのリン酸カルシウムは、みなさんがよく知る食塩と同じように結晶化している=ゴツゴツザラザラと固まっている状態です。食塩をお湯に混ぜることで結晶が溶け、成分はそのまま原子がバラバラになり、より浸透や反応がししみこみやすい状態となります。つまりaパウダーをcジェルに溶かすことで、しみこみやすい状態の高濃度のリン酸カルシウムとそれがイオン化したものを歯の表面に塗布できるのです。
歯の表面が高濃度のリン酸カルシウムとそのイオンに覆われることで、成分が内部へとしみこんでいきます。これは異なる濃度が一定になるよう、濃度が薄い側から濃い側に移動し混ざり合う力「拡散」を利用した技術です。高濃度のリン酸カルシウムとそのイオンを大量に塗布することで、形成されている歯のエナメル質をより厚く強化してくれます。
体への悪影響が出ないように、フッ素を最低限の量、最低限の時間、歯のみに注意深く塗布。歯の表面のエナメル質を構成するアパタイトの新生結晶核の形成と結晶成長を促進します。
aパウダーを塗布した後にフッ素塗布することで、エナメル質の中と表面を元のエナメル質と同じ成分の結晶で埋めることができます。aパウダーが結晶間へしっかりと入り込み、隙間を埋めるため、以前よりも密度が高い「緻密な状態」となり、通常の施術を超える効果が期待できます。複雑な状態でエナメル質が固まっているため、歯の表面で光が乱反射し、より白く見えるという効果もあります。
さらに歯のクラック(小さなひび割れ)を埋め、表面がなめらかに、より歯をツヤツヤとした質感にできるため、美しい歯へと導いてくれるのです。
最後に専用のトリートメント剤を塗布。患者さんご自身のアパタイトとリン酸カルシウムの化学反応を促進させることによって、より強固なアパタイトコーティング層を形成します。
歯をより白く、透明感のある艶やかな美しさに仕上げ、さらにその白さを持続、歯自体を守るハイブリッドポリリンホワイトニングこそ、患者さんの理想を叶える施術だといえるでしょう。
CAPシステム施術後からは、食べ物や飲み物などの外来性の着色が深部まで浸透しにくくなります。もし着色した場合でも、短鎖分割ポリリン酸が含まれた「ポリリンEXリキッド」を浸みこませたメラミンスポンジで軽くこするだけで、あっという間に綺麗な白さに蘇ります。週に2~3回の使用で、かなりの維持力が期待できます。
CAPシステムは、3ヶ月から半年ごとに繰り返すことをお勧めしています。ハイブリッドポリリンホワイトニング導入医院ならばスーパーポリリンホワイトニングとは別に、CAPシステムだけでの施術も可能です。
「自然と愛おしく感じるキレイな歯」を目指したい方は、ぜひハイブリッドポリリンホワイトニングを導入している医院に相談をしていただければと思います。